以前現場監督をしていたときの
下水工事の現場を紹介します
道路の中には
電気、ガス、上下水道が埋設してあります。
アスファルトにカッターを入れて
上から掘る、開削工法と
始点、終点だけ掘って
そこから地中を掘って進んでゆく
シールド、推進などがあります。
この現場は推進工法で
先頭に、刃がついたマシンを設置します
写真左の先端がグルグルまわり
土をほぐします
ほぐした土は地上から送り込んだ水などとまぜて適正な状態の泥水にし
マシンの先端から吸い込み
管の中を通り地上へ排出します
後ろからジャッキで押して
鉄筋コンクリート製の管を設置
ジャッキで押して設置を繰り返します。
ロケット鉛筆をイメージしてもらえるとわかりやすいですね。
写真右側は操縦室です。
これは、直径80cmのコンクリートでできた管の中で測量している状況です。
先頭のマシンがスムーズに進むように
マシン周辺の地盤を柔らかく泥状にすると、地盤が柔らかくなるので
浮力が発生します。
操縦室の様子ですが
狭すぎてよくわかりませんね。
常にマシンの上下左右に微調整が必要です。
精密な測量によって、直進だけでなく曲線に進むこともできます。
終点では
縦に大きな穴を掘り
到達したマシンを回収します。
シールド工事との違いは
シールド工事は地下鉄などの大きな管に利用されます
巨大なマシンのある先端部でマシンのみをジャッキで押して進み、分割された管を持ち込み組み立ててゆきます
細い管ではなかで組み立てることができないので
最後尾に管をセットし、すべての管路を押します
この工事は地盤の硬さがネックで
硬すぎても進まず、柔らかくしすぎると周辺の地盤を吸い込みすぎて地盤沈下につながったりします
見えないところを進んで行く工事なので、膨大な調査データと、経験が必要とされる工事になります。