主任 高千穂建設

現場日記、実績案内、道具の紹介 http://takachihokensetsu.co.jp

リフォーム、リノベーションでフェンスや門扉の柱を立てるためにブロックに穴を開けるコア抜き

門扉やフェンスを設置するとき
すでに出来上がっている構造物に
取り付けたい場合に使うのが

コレ
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円筒の先に刃が付いていて
まっすぐ移動するので
穴をあけることができます

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穴を開けた部分に柱を立てて

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フェンスを取り付けます。

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この門扉の柱の部分も
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穴あけ(コア抜き)をして柱を立てて

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周囲に合わせて
洗出し仕上げで埋めました。

違和感なく仕上げることができました。



コア抜きを上手に使えば
リノベーションも安価に出来ます。

土木工事

7年ほど前から、技術向上のため
外構工事に力を入れてきましたが
今年に入ってから
土木工事の受注の割合が
増えてきています。

10年前は土木工事しかやったことがなく
外構工事をやってみたくて
コメダみたいなのつくってみたいな」 
なんて社長と言っていたのを思い出しました。

今では凝ったデザインも任せてもらえるほど技術も身に付きました。

この技術を土木工事にも活かしていきたいと思っています。
現場だけでなく
帳面でもシビアな外構工事は
とても、勉強になりました!



土間コンクリートのクラック対策

建設資材でよく利用されるコンクリートは生ものなので(固まる前は生コンクリート
品質を安定させるため輸送車両
トラックアジテーター(ミキサー車)
で運搬します。



品質において
生コンの取り扱いの注意事項として
材料が均一になるようによくまぜます
ミキサー車がまわっているのもこれです。
運搬中や、施工時にコンクリートの中に空気が入り込んだり、材料分離するので
バイブレーターでかくはん、締固め、エア抜きをしながら施工します。

クラックの原因は様々ですが
土間コンクリートの場合は
主に下地の強度不足が考えられますが
コンクリートが、固まるときに縮んだり
膨張したりする特性があるので
とてもクラックの入りやすい建材と言えます。

現在施工中の運送会社の入り口は
大型車両の通行があるため

砕石路盤の厚み25cm
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コンクリートの厚み25cmで13mmの鉄筋が、15cmピッチでダブル背筋です。

さらに、砕石路盤の下の路床は
セメントで地盤改良もします。

戸建ての住宅の平均的な設計は
10cmの砕石に、10cmのコンクリート
5mmのメッシュ筋で、およそ半分の設計になります。

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目地材や、スリットを設けて膨張、伸縮を緩和させる防止対策をするのが一般的です。
これは土間だけではなく
建物でも目地が設けられています。

スリット側溝 U字溝目地材あるある

最近、排水工事の施工が多いです
スリット側溝は2mの製品を並べて
この、製品の接合部分の溝を
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砂などがついていたりするのでよく拭いて

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排水の流出を塞ぐ
シールテープを貼り付けて
設置するのですが



この、貼り付ける部分が
雨や湿気で湿っていると
くっつかなくなってしまいます。
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一本の側溝を釣り上げて設置するまでの
数分程度頑張ってくっついていてくれれば良いのですが…

湿ったコンクリート面は
粘着テープなどがくっつきにくく
トーチなどで炙って
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乾かすのは、時間がかかるので
なにかいい方法はないかと。

いつも思っていましたが
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道具箱にあった塩ビ用の速乾性の
接着剤を薄く塗ってみたら


何ということでしょう♪
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ピタッとくっつきました♪
結構使える♪

U字溝の設置方法

コンクリートの製品(二次製品)は
水の流れる勾配や道路勾配などの周囲の構造物に合わせて設置しますが

基本的には水平に据え付けます
U字溝の片側のラインに糸を張ります。
これを基準にU字溝の通り、掘る深さ、幅を見ます。

最初に、U字溝モルタル+基礎砕石の深さで掘ります
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基礎砕石を入れます。
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モルタルを敷き均して

U字溝を置くと

若干のズレがあるので
バールと、水平器を使って
糸に合わせて、水平に据え付けます。

ここで、
曲げポイントでU字溝を切って
合わせる場所での注意ポイント。


道路側溝は水などを流すために
流れる方向に勾配のあるように設置します。(横方向は基本的に水平)
このため、曲げの場所でねじれが出てしまうためまともに据え付けると段差が生じてしまいます。
前後で少しづつ修正が必要です。

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掘削の後の基礎砕石から設置状況
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目地を込めて


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蓋をかけて、埋め戻したら完成です。

洗い出しコンクリートとは 作業状況

コンクリートの仕上げの種類に
洗い出しコンクリートというものがあります。


ダムなどの工事で
コンクリートの一度に施工できない打ち継部分に、
レイタンスと呼ばれる、強度の出ないものがたまります。
レイタンスを洗い流すために、コンクリートの硬化を遅らせる薬剤を使います。

この、レイタンス除去の作業を流用したものが
洗い出しコンクリートです。

洗い出し用の配合のコンクリートを打ち込み、コテの跡が出ないように均して
凝固遅延剤を、噴霧器で撒きます。
薬剤が効果を発揮できるように、シートで養生して、シートが飛ばないように砂をまいておもりにします。
翌日、表面の固まってない部分をきれいに洗い出して完了です。
洗い出しコンクリートは骨材(混ぜてある砂利などの材料)の風合いが表面に出るので
プラントによって仕上がりの色や風合いが全く違ったものになるので
注意したほうがよいです。

洗い流す状況です
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色々な階段と寸法

駐車場から玄関までのスペース
アプローチにある高低差に
階段を作ることがよくあります。

ブロックで下地を作っておいて
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モルタルで仕上げをする階段
通行する場所が確保できない場合は
一段おきに塗って2日の作業になります。
タイルの階段もブロックの下地をつくって貼り付けます
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ここはブロックで階段を作って
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モルタルで踏み面を作ってあります。


レンガ+洗出し
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レンガは曲線のデザインに向いてます
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洗い出しは砂利が表面にでてるので雨の日に滑る心配がありません。

平板で作った階段
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御影石で作った階段
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階段の寸法は
蹴上がり(一段の落差)が 
15cm程度
踏み面の長さが30cm
横幅は1mぐらいあれば
手すりをつけるスペースもできます。

90cmの高低差のところは
90cm÷15cm=6
6段の階段が必要で
6×30cm=180cm
階段の長さが1.8m必要になります。